一年ほど前から飼っていたハムスターが、先日亡くなりました。
妻がケースを掃除しようとしたのですが、いつもは、寝ていてもごそごそと起きて来るのに、この日は起きてきませんでした。
えさも食べ残したまま。
もしかして・・・と思い、触ってみると、動きませんでした。
我が家に来てから1年半くらい。ハムスターの寿命はあっという間です。
ほとんどをケースの中で過ごした一生。
だまっていても餌をもらえる環境は、野生で生きていくことを考えると「幸せ」だったのかもしれませんが、では、「幸せ」とは何なのか・・・と人間に置き換えて考えてしまいました。
もちろん、ケースから脱走したり、子どもや妻が指を嚙まれたり、ハプニングもたくさんありました。
子どもたちは、ペットの死というのは初めてだったので複雑な表情をしていました。
2才の子は、人生のほとんどを一緒に過ごしたことになるので、
「死んじゃった?死んじゃった?えーんしちゃう・・・」
と言っていましたが、死をそれほど理解していないので、その後はけろっとして遊んでいました。
命の勉強になるかな、と思って、子どもたちには全員に手のひらにのっけさせました。
元気だった頃より、少し痩せて、小さくなったような気がしました。
もっとも生きている時は、だっこをさせてくれなかったので、死んでから初めてしっかり抱っこできたのですが。
庭の木の根元に穴を掘って埋めてあげました。
近くに咲いていた花を一緒に入れて、土をかけてお線香を上げて。
子どもたちは一瞬、悲しそうにしていましたが、すぐにけろっとして、
「どっか遊びに行こうよー」
と言っていました。
子どもなんてそんなものです。
ふと、
自分が死んだ時もこんな感じなんだろうな、
と思いました。
一瞬家族は悲しい感じになるけど、すぐ、何事もなかったようになる。
もし、その時に孫がいるとしたら、
「おじいちゃん死んじゃった・・・。」
と悲しむのだろうか。
でも、孫とは疎遠かもしれませんしね。
現にみい太の親とみい太の子どもは離れて住んでいて、あまり関わりがないので、多分亡くなったとしても、あまり悲しまない気がします。
最近、有名な人が亡くなるニュースも多いですが、テレビを見ていると、一瞬スタジオも鎮痛な雰囲気になりますが、すぐに、
「続いてのニュースです、各地で雪の便りが届き始めています。」
なんて、キャスターの方も笑顔になったりしますもんね。仕事上仕方ないんだろうけど。
有名な人でも何年からしたら、ほとんど忘れられるのに、自分なんて、どうなっちゃうんだろう、と思ってしまいます。
ハムスターの一生はあっという間ですが、人間の一生もある意味あっという間だと思います。みい太も40代。あっという間に人生の半分を過ぎてしまいました。
ハムスターの死で、改めて、
「死んだら、本当に何もかもおしまいなんだな。」
と思いました。
多くの世の中の人は、80代くらいまで生きるような感覚で人生設計していると思いますが、そうとは限らないわけです。後2、3年で死ぬかもしれない。
そう考えると、
せっかく生まれたんだから、楽しく生きたいな。
と思います。
しかし、
「人生楽しまなきゃ」
という言葉はよく聞くのに、
楽しんで生きている人の、なんと少ないことか。
現代は、大人も子どももみんな苦しそうです。
うちの一番上の子も小4ですが、3年生くらいになってから、無邪気に笑う、ということがなくなりました。なんとなく、世の中の不条理、というものを感じ取っているのでしょうか。
苦しんで苦しんで、最後に死ぬんだったら、なんのために生まれたのか。
そもそも、何のために大変な思いをして子どもを産み育てるのか。
答えは、
子どもがいたら人生が楽しいから。
で、
人生そのものも生まれる価値があるものだから、
で、あってほしいと思います。
少なくとも老後の世話をしてもらうため、ではないでしょう。
いや、
だって、暗い顔して子育てしている大人の人、多いから・・・。
ハムスターの死から色々なことを考えてしまいました。
ありがとうハムスター。
あっという間だったけど、確かに一緒の時間を過ごしました。