現在5年生を担任しています。みい太の学校が使っている教科書では、この時期「みすゞ探しの旅」という金子みすゞについての文章を取り扱います。教科書の内容はあまりこだわらず、さらっとありきたりな授業をしてしまうみい太ですが、金子みすゞさんには著者の矢崎さん同様、惹かれるものがあります。

みんなちがってみんないい

いいですよね。なんとなく勇気づけられる。みすゞさんのなんとも言えない憂いをおびた雰囲気。最期は幼い子を残して自死してしまうというところ、気になってしかたありません。

気になりすぎて、めったにないことですが、教科書にのっているおすすめの本「みんなを好きに」を買ってしまいました。みすゞさんが、非常に頭がよく、優秀な人だったこと、学校ではみんなのあこがれだったこと、など初めて知ることがたくさん載っていました。

恥ずかしながら、つい最近まで、金子みすゞさんについては、教科書で学ぶ人、くらいの認識で良く知りませんでした。自死のことも、授業中にタブレット端末で検索していたらたまたま知ったくらいです。ショックでした。宮沢賢治のように、病気で早くになくなってしまったのかと思っていました。

やはり、思いがあると、授業はうまくいくものです。教師がその教材に魅力を感じているかって大事です。多くの子があまり好きではないマット運動、みい太は好きなので、生き生きと授業ができます。

今回のみすゞについての授業は手応えのある授業ができました。「大漁」「露」という詩について考える授業で、普通の人は喜ぶ人だったり、蜜をとられた花のことを考えるけど、みすゞさんはもっと深く考えるんだよ。どんな風に考えているんだろう?という授業をしました。

子どもたちは、「人ではなく、いわしのことを考えている。」「花ではなく蜂の気持ちを考えている。」「そういうことか!」「面白い!」って言っていました。「いい授業」ってこういうことでしょ?ね?ほら、子どもの目が輝いてる!校長先生!指導主事の先生方!教育委員会の皆様!って感じでした(笑)。指導案なんてもちろんないけど、でも日々の授業ってほとんど指導案はないから。

すごく久しぶりにちゃんと授業をした感じがしました。先生失格のみい太にとってはとても珍しいことです。

優秀な先生はいつもこういう感覚を得ているのかな。

そりゃあ、教師、ずっと続けたいよな。