みい太は小学校教員をしていますが、この4月から1年間の育児休業を取得することになりました。理由は色々ありますが、前にも書いた通り、体調を崩したこと、また、教員の仕事をこのまま続けていくことに不安を感じたことなど、少しこの辺で一休みしたいな、という思いもあり、そんな結論に至りました。
まあ、みんな一休みしたい、という思いを抱えながら、仕事をしていると思うので、申し訳ないような気もしますが、今回は、このまま仕事を続けたら、体が本当に壊れてしまう、という今までにない切迫した危機感がありました。
担任していた子どもたちは5年生でしたが、少し前から、「来年も先生いますか?」(人事の季節だから)と、言う子もいて、「さあ、どうだろうね~」とはぐらかしていました。子どもたちは敏感だから、みい太の言動や雰囲気からそれとなく感じ取っていたのかもしれません。
終業式の後に学年全体に「実は、4月から先生はいません。」と伝えました。子どもたちの反応は様々でした。残念がる子もいたし、いつも通りの子もいました。
最終日、荷物の片付けをして、大量の荷物を抱えて、車に乗り込もうとしたとき、体育館で社会体育のバレーボールの付き添いに来ていた保護者の方に声をかけられました。担任していた子のお父さんとお母さん、別な子のお母さんでした。「先生1年間ありがとうございました。」「来年も先生がよかったんですが…」と言っていただきました。
正直すごくうれしかった。
今年は、前にも書いたように、体調面や精神面の不調から十分に仕事ができなかったという思いがありました。それでも、こうして挨拶してくれた、ということに驚きとともに、うれしさがありました。
バレーボールの練習をしていた子たちは休憩中に来てくれて、この1年間がすごく楽しかったと言ってくれました。まあ、前にも書いたけど、みい太はあまり授業研究をせずに、思い付きでしゃべる授業をしたり、適当な学級経営をしていたので、学力とかしつけの向上はあまり望めないけど、子どもとしては、楽しかった(楽だった?)のかもしれません。
でも「ひさしぶりに楽しかった」と言っていた子どもの顔を見ながら、逆に、
「今までそんなに楽しくなかったの?」
と思ってしまいました。今年は、全然自分の中でちゃんとできなかったと思っていたのに。小学校が楽しくないなんて、この世の終わりじゃないですか(笑)。
全力でできていたら、もっと楽しませられたのに。と思ってしまった。
なんとなく、学校が楽しくないっていう子が増えている気がするんですよね。学校の先生も余裕がなくて。自分もその1人だったかもしれないけど、先生方が楽しく仕事をしていたら、子どもも絶対楽しいと思うんですよ。なんだか悲しい。
先生方も事務的に授業を進めて、その授業もすごく考えられていて、「いい授業」(「いい授業。」参照)って感じなんだけど、「楽しいのかな…。」という感じがします。教科担当制なので、それぞれの先生が課題を出すけど、子どもたちもみんな、それに追われてしまっていて。もっとゆるーくやったらいいのに、と思ってしまいます。
みい太は、とにかく楽しく授業や学級経営をすることを心掛けてきたから、全力でできなかったとしても、保護者の方も子どももそのエッセンスを感じるところがあったのかな、と思いました。
そして、今の学校に足りないのは「楽しさ」なのでは、とふと思いました。
みい太も1年間の育児休業を楽しみたいと思います!