今日は、所属する学校の退任式でした。
みい太は、現在育休中ですが、3月をもって教員を退職するので、退任する側として参加してきました。
退任式に行くのは少し憂鬱でした。
退職については、どう思われても構わない、という気持ちでいたつもりでしたが、実際に同僚の先生と話すとなると、何をどう説明すればよいのだろう、と思いました。
学校に向かう車の中からドキドキしました。
退任式の情景は、ずっと前から頭の中にありました。
まだ、退職を決める前から、
「ああ、もし退職するとなると、全校の前で挨拶するんだよな・・・。花束持って・・・。」
そんなことを考えていました。
ステージに上がって、退任する先生方と一緒に並んで児童から花束をもらいました。
全校の前で挨拶をしましたが、みい太が昨年担任したのが5年生だったので、みい太をよく知る子達はもう卒業してしまっていました。
1年生は、「誰?この人?」という感じでした。
子どもたちの反応もあまりなかったので、当たり障りのない話をして短く終わりました。
同僚にも何も相談や説明をせずに退職を決めたので、同僚と話すこともないまま、全校の前で退職することを話す、という状況でした。
ちょっと失礼かなあ、とも思いましたが、イレギュラーな育休からの退職なので仕方がないよな・・・、と思いました。
本当は、退任式後にお世話になった先生とは話したかったのですが、その時間はありませんでした。
他の退職される先生は、退任式の日も勤務をされているので、子どもたちが帰った後に、職員室で職員向けの話をする時間があると思いますが、みい太は朝の退任式が終わると帰らなくてはいけません。子ども達が帰るまで、校内をブラブラしていても迷惑だろうし。
退任式後は、ほとんどの先生は、担任を持っているので、自分の教室に戻っていきました。
英語専科の先生が、足早に近寄ってきて「授業で取り組んだものです」と担任した児童が作った何人か分のメッセージカードを渡してくれました。
担任を持っていない音楽の先生や、養護教諭の先生と少しだけ話をしました。
途中で、具合が悪くなった子がいる、とのことで、その対応に二人の先生も駆けつけ、職員室に残ったのは、みい太と事務職員の方だけになりました。
みなさんを待っているのも微妙なので、この間に失礼してしまいました。
前々からのイメージでは、職員一同に見送られて「お世話になりました」と学校を後にする感じだったのですが、誰にも見送られませんでした(笑)。
みい太らしいな、と思いました。
足早に車まで戻り、乗り込んで一息つきました。
育休中は「仕事」というプレッシャーはほとんどありませんでしたが、退任式は久しぶりに緊張してしまいました。
帰り道、車を運転しながら、
「いよいよ、教員じゃない自分になるんだな」
と思いました。
教員になったのは、25歳の時。
それから40代半ばまで、教員という仕事しか知らずに来ました。
これからの人生に対して、不安もワクワクもありますが、必ず自分で納得できる人生にしていきたいと思います。
家に帰ってから、英語の先生にもらったメッセージを開けてみました。
「お世話になった先生に、英語でメッセージを送ろう」みたいな授業だったのだと思います。
どの子も、
「I like your classes. I want to see you again.」
のような感じでした。
一枚だけ、
「You are my great teacher. You are my best teacher.」
と書いてありました。
前にこのブログで書いた、休み時間に教室で一人で本を読んでいた子でした。
何度も、その英文を読み返しました。
そして、自分は間違っていなかった、と思いました。
本心ではないかもしれないし、さらに英語なので真意はわかりません。
でも、
「先生のやり方でいいんだよ。」
と言われたようでした。
ありがとう。
胸を張って、ネクストステージに立ちたいと思います。