安西先生じゃなくて、鈴木先生です。

スラムダンク、昔から好きなんですよね。

40代後半に差し掛かる今も、読み始めると、中学生の心に戻ってしまう。

みい太が丁度中学生の頃、ジャンプで連載されていたので、ドンピシャ世代です。

スラムダンクは、どのキャラクターもストーリー性があって、面白い。

ただ、いわゆる優等生タイプだったみい太としては、メインキャラクター達は、どれも癖が強すぎて、現実だったら誰とも友達になりたくないです(笑)。

小暮君なら話せそうだけど。

そんな、スラムダンクに一瞬だけ登場する、

「鈴木先生」

をご存じでしょうか。

確か、安西先生と桜木がジャンプシュートの特訓をするというので、主要メンバーの大会引率を任された先生です。

眼鏡をかけた中年の男性の先生。

登場は一瞬だけなので、スラムダンク関連の話題に上ることはほぼないでしょう。

でも、みい太は教員だったから、教員目線で考えてしまうけど、

大会の引率って結構大変なんですよ。

しかも、普通の生徒ならまだしも、湘北バスケチームは悪いやつばかり(笑)。

みい太なら、絶対引率したくないです。

他校の生徒とトラブルになったり、傷害事件になったりしたら面倒くさすぎます。

おそらく、バスケ部の指導は、安西先生がほとんどやっているんだけど、一応、鈴木先生も名前だけバスケ部に入っていたんでしょう。

部員一人(桜木)のために、安西先生がついて、普段指導をしていない鈴木先生に引率を任せるなんて、普通あり得ないんじゃないか、と思ってしまうけど、そこは、

「桜木の才能を見抜いた安西先生さすが!」

ということなのかな。

そんなイレギュラーな理由でも引率を引き受けるなんて、鈴木先生は相当懐の深い方ではないか、と思うのです。

スラムダンクはバスケ部目線で書かれているから、

不良がバスケに出会って、感動のストーリーを生み出す、という面白さはわかるんだけど、みい太も中年になって、鈴木先生の立場も考えてしまうんですよね。

圧倒的な才能や、波乱万丈の人生から遠いところにいる人生。

鈴木先生も、おそらく、まじめに先生をやってこられたと思うんですよね。

そして、たぶん無事に大会引率もされたんでしょう。

だれか、引率を終えた鈴木先生に労いの言葉をかけたのでしょうか。

「鈴木先生、お疲れ様でした・・・バスケ部の引率、神経使いますよね・・・。」

なんて。

でも、鈴木先生は愚痴一つ言わないでしょう。

「あー、うん、大丈夫大丈夫。」

と、淡々とまた仕事に向かう。

バスケ部員は鈴木先生に感謝の気持ちを伝えたのでしょうか。

恐らく、全く意識することもなかったんじゃないか。

赤木はキャプテンとして、ありがとうございました、とは言ったと思うけど。

ストーリーとしては、昔やんちゃして、落ち着いて、会社経営みたいなのを始めて、

「でも、昔の経験も生きてますね・・・」

みたい人生が、受けると思うけど、

ずっと親や先生の言うことを聞いてた人が、ある日ちょっと悪いことをすると、みんな問題扱いしますよね。ちょっと人を殴ったら大騒ぎ。

でも、悪いことばかりやってた人が、ちょっといいことすると、すごく褒められる。

桜木なんて、人をぶん殴りまくっていて、そして、最後にシュートを決めたらヒーロー扱い。

ずるいでしょ(笑)。

鈴木先生は、保護者の記憶にも残らないし、生徒の記憶にも残らないでしょう。

安西先生のように、心に響くような言葉も言わないでしょう。

大人になって思い出されるのは安西先生ですよね。

でも、鈴木先生のように、目立たないけど、しっかり役割を果たしている先生もいる。

というか、そういう人が、社会を支えているんじゃないか、と最近思います。

鈴木先生、もう退職されたと思うけど、

どんな教員人生だったんだろう。

興味あるなあ。