ご家庭で、というより学校教育にお金をかけてほしい、と感じます。

「アクティブラーニング」とか「ギガスクール構想」とか、かっこいい言葉がよく聞かれますが、現場で教員をしていると、むなしくなります。

基本的に学校はお金が全然ありません。お金があれば教員の数だって増やせるし、先生方の負担も減るし、いいことだらけだと思います。

iPadが一気に導入されて、これはもうすばらしいことだったと思いますけど、その一方で教室の机椅子はぼろぼろだったり、児童用ロッカーはへこんだり、傷だらけだったり、かわいそうな状況です。

iPadだって、このまま使い続けて、修理が必要な年数になったら一斉に交換できるんでしょうか。子どもたちなんて、机から落としたり、画面を割ったり、遠慮なく使っていますからね。

教室のテレビ。小さすぎて後ろの席の子はよく見えていないと思うんですよね。

プロジェクターがあるでしょ、と言われるかもしれませんが、天吊り式で各教室に常設されているならわかりますが、学校に3台くらいしかないので、いちいち運んで設置するのは、とっても大変です。面倒くさくてやらなくなってしまいます。研究授業とかだと、わざとらしく使いますけどね(笑)。

まあ、都道府県やその学校の規模、あるいは、事務さんの人柄にもよるんでしょうけど(厳しい事務さんは紙一枚、付箋一枚の使い方もうるさい)、圧倒的に学校はお金が足りないと思います。そうして、この先も変わらないでしょう。その中で現場の先生方は、今ある物でなんとか授業をするしかない。

日本の教育の未来は本当に暗いな、と思います。

以上、現場からでした。