「健康が一番大切。」と今まで何度も耳にしてきました。
でも、あまりによく聞くので、ほとんどみんな聞き流していますよね。
「そんなこと言ってたら、仕事なんてできない。」
とか、
「みんな、健康を犠牲にしてやっている。」
って聞きます。
自分も、若い頃は、今から考えると「命がけ」で仕事していました。
睡眠時間は2~4時間で、フラフラになりながら、歯を食いしばって仕事をしているという感覚でした。教員だから、子どもの前では、にこやかでいなくてはいけないと思って、がんばっていました。
でも、やっぱり健康って大事ですね。
と、いうか、宝物。
2023年ももうすぐおしまいですが、今年は自分の中で健康のありがたみを痛感する1年でした。
今までの無理が全部出てしまった1年だったかもしれない。
人間って病気になると、健康の大切さを実感するんだな、と改めて感じました。
一般的にはよく「授業で勝負できる教員になれ。」なんて言われるんですが、みい太はそんなのまったく無視して休み時間に子どもと遊ぶことを心がけて18年やってきました。
「俺は休み時間に勝負する!」って。
それが、今年になって、体調を崩して、体調というか心を病んでしまったんでしょうね。子どもと遊ぶのが辛いな、という時が出てくるようになりました。
子どもと遊ぶ教員あるあるなのかもしれないですけど、やっぱり年齢とともに、全力疾走し続けるのは辛くなってくるわけですね。
立場的にも、学年全体を見ていないといけないから、休み時間に教室でトラブルがあったりすると、
「あ、いや、子どもと遊んでいたんで知りませんでした。」
とは、なかなか言いづらくなります。
自分の考えとしては、定年間際でも、子どもと遊んでいて、もう足の速さなんか子どもに全然追いつかないんだけど、必死で遊ぼうとしている、っていう教師像が理想でした。
最近自分も、管理職の先生に「先生も、そろそろ、次のキャリアを考えてみませんか・・・」なんて言われるようになるんですけど、正直自分が管理職になった姿が全く想像できないんですよね。
「みんなはじめはそうだよ」と言われるんですが、自分はコンプレックスの塊なので、その「みんな」とひとくくりにされている一般的なラインに達していないと感じてしまいます。
このブログを読んでくださっているみなさんならわかると思うんですけど(まあ、いないと思いますけど)、自分よりはるかに若い20代の先生の方が優秀なんですもの。
管理職なんて、ほんと割に合わないっていうか、めちゃめちゃ責任は重くて、子どもと接する時間は減って、事務仕事だらけになって、嫌なことを他の先生にお願いすることも増えて、みい太なんか教員の墓場だなって感じちゃうんですけど(笑)、そんなに大変なのに、周りの先生方からはよく言われないわけです。
よく言われる管理職の先生もいるかもしれないけど、それはもう神レベルの人で、普通の人がなったら、そんな上手く回せるわけないですよ。膨大な仕事量ですから。
処理能力の遅いみい太がなったら、結果は火を見るより明らかです。まあ、倒れるでしょうね。
自分の世代は2人に1人は管理職になる、っていう世代なので、現実として、自信がなくてもやらなくてはいけないのかもしれませんが、人生の後半、そんなに負荷の高い仕事で消耗して、65歳で定年を迎える時に無事ではいられないと思うんです。
人生100年時代と言いますが、自分の実感として、このまま教員を続けるのであれば、みい太は絶対にそんなに生きられないと思っています。
もっと楽に、楽しく教員の仕事ができればいいのに。楽しい瞬間はある仕事だと思うんですよ。
でも、現状はそれを上回る負荷を感じます。平然とクリアしてしまう先生方もたくさんいるので、自分が弱者なのかもしれないけど。
でも、そういう人でもできる仕事内容にしていかないと、教員の成り手なんていなくなりますよね。既に教員の成り手不足問題は有名だし、教員の休職者が過去最多なんてニュースもありました。
教育界は危機的状況だと思うんですけど、今後もそれほどの大変革は望めないと思います。前にも言ったけど、教育界の変革を待っていたら、定年しちゃうし、何より健康を失ってしまう気がします。
教育界が変わるか、自分が変わるか。
自分が変わった方が早いよな・・・。