我が家は、妻も自分も教員です。教員ってどうしても職業病で、子どもに対して指導的な口調になってしまうというか、叱ってしまうというか、我が家だけかもしれませんが、妻は結構子どもに強く言うんですよね。

そのバランスを取るため、みい太は極力教員ぽいことを言わないようにしています。

たんに面倒くさいだけか(笑)。妻は「宿題やったの!」とか「ほら、片付けしてない!」とか、きびしいので、自分はゆるゆるです。

「別にいいんじゃない、宿題やらなくても」とか「まあ、後で片付ければいいんじゃない」とか、まあ妻に憎まれ役をしてもらって、ずるいポジションかもしれないけど。

でも、これで、自分も厳しくやってたら、子どもの逃げ場がないじゃないですか。みい太自身も親が教員で結構厳しかったので、その悪影響っていうのは感じているんですよね。

ずーっと厳しく言われ続けていると、厳しく言われなくなった時に自分で考える力が育たないんです。これはとても困る。だってみい太、未だに本当に自分が何をしたかったのか、わからないんですもの。

この間、初めて子どもに口ごたえされたんですよ。外に遊びに行く時に、薄着で行こうとしたから、「もっと暖かい服着てきなよ。」って言ったら、「これでいい。」って言うから、「え?」って言ったら、

「え、じゃないし」って。

今までは、ずっと自分の言うことを聞いていたと思うんですよ。でも初めて自分の意見を言ってきた。それにちょっと戸惑って「え?」って言っちゃったと思うんだけど。ちょっとイラっとしたけど、落ち着いて考えたら

「成長したんだな」と思って。少しうれしくなりました。器の大きい親っぽい?(笑)。

蛇足なんだけど、一番上の子が言葉を話し始めたくらいの、すごく小さい時の話で、夜一緒に寝る時に、

「生まれてきてくれて、パパうれしいよ。」って言ったら

「いいなー。」

ってうれしそうに言ったんですよ。

その時奥さんは風呂入ってたか何かでいなかったので、完全にみい太の記憶の中だけにある言葉なんだけど。

その時のなんとも言えない幸福感を今でも覚えています。「うれしい」とか「ありがとう」という言葉もまだ知らなかったから、子どもなりに

いいなー

って言葉で気持ちを表現したのかな、って思いました。

あれから、口ごたえするような歳にまで成長したことを改めて実感した2023年の暮れでした。