ようやく昨日、初滑りに行ってきました。今年は本当に雪が少なくてどこのスキー場も大変だな、と思います。スキー場があることに感謝しなければいけないですね。
子ども二人を連れて、朝5時半に出発。子どもを連れていると、駐車場とスキー場までが遠いのは色々と大変なので、みい太は朝早く出て、なるべくスキー場に近い場所をゲットするようにしています。
普段は節約のため、少し走ったところの高速のインターから乗るのですが、12月中は一度も行けなかったので、今回は少し贅沢して家の近くから乗りました。
スキー場の近くまで来ると、さすがに雪景色が見られて、子どもも
「ワクワクする~」
なんて言ってくれてうれしくなってきます。これ大事。みい太は小さい頃からスキーをしていたので、雪なんて当たり前だけど、子どもにとってはうれしいんですよね。
大人は、
「雪にさわりたい!」「雪だるま作りたい!」
という子どもの気持ちを無視して、
「そんなん、どうでもいいから早く滑るよ!」
と、なりがちなんですが、無理やり滑らせてもあまりいい結果を生むことはありません。だって、子どもは雪で遊びたいんだもの。遊んで楽しい思い出を作った方がいいですよ。
まあ、この境地にたどり着くまでみい太は少し歳を重ねなくてはいけなかったけど。
着替えを済ませて、さあ初滑りだ!と行きたいところですが、スキーって準備がとにかく大変なんですよね。特に自分で準備ができない子どもにウェアを着させて、手袋をはめて、ゴーグルをつけて、ブーツをはかせて、なんてやっていると、それだけで疲れてしまいます。
みい太はスキーが好きだから色々と面倒見るけど、「ちょっと初めてみようかな・・・」くらいの人だったら、「もう絶対やらない!」となると思います。
いや、本当にスキー場での子どもの世話は大変です。
「子どもの着替えから全て手伝います!」っていうサービスがあったらいいのに(笑)。
その間にも、「おしっこ~」とか「頭がかゆいからかいて~」(手袋をしてヘルメットをかぶっているから)とか「もう、自分でやって!」って感じ(笑)。まあ、自分の趣味に付き合わせているという後ろめたさも少しあるので、そこは、スキーが嫌いにならないように手厚くサポートします。だいぶ慣れましたけどね。
トイレに連れて行くついでに、スキー板やストックなどをゲレンデ近くに運んでおきます。子どもたちはまだ、自分の荷物を自分で持てないので、みい太が全て運びます。このひと手間で、後々楽になります。ブーツを履いてしまうと色々と動きづらいので、身軽な内に、荷物を運ぶ。そして、再び車に戻って着替え。これ、車が遠いと大変。スキー場における車のポジショニングは大切です。
用意ができたら、チケット売り場に並びます。この日は一番乗りで20分くらい並びました。普通の人は、チケット売り場が開く前に並ばないと思いますが、チケット売り場はめちゃくちゃ混む時があるので、なるべく順番待ちの時間を減らすために、いつしか一番乗り作戦が普通になってしまいました。同じような考えの人は多いので、たまに負けますけど。
チケット売り場の女性が不愛想。最近のサービス業の人はもう・・・。(「感情労働」参照)まあ、何百人と相手にするんだから疲れると思うけど、こっちは一番乗りですから!
「今日も来て下さって、ありがとうございます!」
という笑顔でお客様をお迎えしてほしいものです。なんだか、経営者みたいですけど、この時代に安くはないお金を払ってスキー場に来ているんです。スキー場も、どこも経営は厳しいでしょうけど、こういう小さいことの積み重ねって大事だと思います。
まあ、経営陣はそんなことは百も承知だと思いますけど、やっぱり末端の人まで浸透させるのは、とても大変なんでしょうね。教員だってみんな笑顔で授業していないもんな・・・。言うは易く行うは難し。
チケットをゲットしたら、先に運んでおいたスキー板を履いてリフトへGO!と行きたいところですが、ここでもひと手間が必要です。初心者の子どもは、板を上手に履けないので、本当にリフトの近くまで板を運んで、本当に平らなところにセッティングして履かせなくてはいけません。少しでも斜面だと、板を履いた瞬間に「あああ~」と滑り出してしまいます。
それから、スキーブーツも足の裏に雪がついてしまうと、ビンディングにはまらないので、ストックでガンガンたたいて雪を落としてからはめます。この、ブーツの裏の雪を落とすっていうのが、子どもはなかなかできないので、しっかりやっておかなくてはいけません。雪がついたまま、ゆるーくはまっていた板が、リフトの上から落ちてしまう、という悲劇が起こることがあるので、注意が必要です。
ようやくリフトに乗って、滑り出します。リフトの係のおじちゃんは優しかったですよ。念のため。
通常スキースクールなんかだと、まず歩く練習、そして坂を上る練習、転ぶ練習なんてやっていくと思いますが、上の子が始める時は、みい太は全部すっとばして、いきなりリフトに乗せてしまいました。だって、完全マンツーマン、フルサポート指導ですから。最悪、上から下まで抱っこして降りてくればいいんです。この点自分の子どもは楽です。人様の子だったら「何かあったらどうするんだ」と言われてしまうけど。誰にも文句は言わせません!
急な斜面は抱っこして、子どもが滑れそうなところは自力で行かせる。これを繰り返して、今はなんとか中級斜面くらいは降りられるようになりました。
まあ、数年前、子ども二人がゲレンデの頂上付近で「もう疲れた~(泣)」とギブアップした時は、さすがにきつかったですけど。結局その時は、二人のスキーとストックを外して背負って、二人をだっこして下まで降りました。ちょっとみい太が欲を出して、頂上まで上がってしまったのが失敗。本当に自分の子で良かった。
ちなみに、みい太は子どもとスキーに行く時は、いつも登山用のリュックです。見た目は「どこの山岳地帯を攻めるの?」って感じですが、リュックの中身はタオルとか、ティッシュとか、おしりふきとか、ビニール袋とか(笑)。でも、子どもの世話って色々なものが必要。
さっき言ったように、子どものストックとスキーをくくり付けなくてはいけない時もあるから、色々試して今はカリマーのリッジ30っていうのを使っています。生地も丈夫で、収納もたくさんあって、なかなかいいです。自分のは一世代前のやつで、くすんだ水色がかっこよかったんですけど、今はなくなっちゃったのかな。まあ、入れているものはおしりふきですけどね(笑)。
そんなこんなで、今回も下の子が昼過ぎに限界に達し、リフトの上で寝てしまったので、だっこして下まで滑り降りました。小さいとはいえ、やはり年々成長しているので、重たい。自分も衰えていっているのもあると思うんですが、きつかったです。
この日は3人で7本滑っておしまい。リフト券は割引券を使って3人で8400円でした。下の子はほとんどだっこだったのでほぼ輸送費(笑)。
これに高速代が往復で3000円、お昼代が3400円(カツカレー1300円、ビーフカレー1100円、うどん1000円。うーむ・・・。)という感じで、15000円程度かかりました。なかなかの出費です。みい太は普通の小学校の先生だから、別にこの金額が「普通でしょ」という感じではないです。金額だけなら「痛い」出費です。
でも、上の子は「楽しかった~、もっと滑りたい」って言ってくれました。下の子が寝なければもっと滑ってたかも。うれしかったなあ。もし、この子の人生にスキーというものが加わっていくなら、それなりの経済効果を生みますよね。スキー場は子連れに優しくした方が後々の繁栄につながると思うんだけどな。温暖化はいかんともしがたいけど。
今回のスキーは、子どもにとっては「豊かな時間」になったようなので、対費用効果としては、及第点でしょうか。前に書いたように、公園で0円で過ごす「豊かな時間」(豊かな時間。参照)もあるから、かしこく使い分けて、子どもにとってよい経験をさせてあげたいと思います。