日本全国の小学校に配布されるという、大谷選手のグローブがみい太が勤務する学校にも届きました。右利き用が二つ(高学年用、低学年用)、左利き用が一つです。スポーツ選手からこうした物が届くのは初めてのことで、とてもすばらしいことだと思います。

しかし、現場に届くとなると、各学校でそのグローブをどのように活用するのか、ということが課題となります。

「そんなの、がんがん子どもたちに使わせたらいいじゃないか!何言ってんだ!」

と言われるかもしれないのですが、現場の立場としてはそう簡単に行かないこともあります。

玄関前に置いておいて「自由に使ってね。」では、管理が行き届かずに紛失してしまうかもしれません。

自由がだめなら、児童の希望を募って予約表のような物を作り、教師付き添いの元でキャッチボールをするのか。

学校の校庭の規模にもよりますが、児童に「勝手にキャッチボールをしておいで」と言うと、小さい子にボールが当たって怪我をしてしまうかもしれません。

みい太の学校では、教師付き添いの元、今週は1年生が休み時間に使っていいよ、というように、学年ごとに1週間ずつ6学年に回す形で行うことになりました。

でも、グローブは3つしかないので、600人近くいるみい太の学校では、なかなか全員の児童には回ってきません。

「もう、どうせなら全員にくれればいいのに!」なんてめちゃくちゃなことを考えてしまいます。こんなことを言うと、「これだから教員は・・・」と言われてしまうと思うのですが、でも現場としてはいろいろ考えてしまいますね。

大谷選手は、純粋に「野球しようぜ」と言っていると思うのですが、現場まで降りてくるといろいろな制約が出てきて、情けない限りです。