小学校で図工を教えているんですけど、刷りの作業の時に古新聞を使います。「はーい、インクつけて~」って言う時に下に敷いていた新聞が2016年のものでした。大河ドラマの特集の記事で、そこに亡くなった三浦春馬さんが載っていました。これからドラマが始まる、という時期のものだったと思います。
なんだか、複雑な気持ちになりました。この数年後に亡くなってしまうということをその時ご本人は知らないわけです。当然だけど。写真の中では、かっこよくて、落ち着いていて数年後のスキャンダラスな出来事なんて全く匂わせません。
亡くなった後、もう何事もないように時間は流れて、今小学生が、その記事をインクでベタベタにしている。なんだか、その状況に違和感を感じました。
人が死んだらしばらくは大騒ぎするけど、その内忘れ去られて、何事もなかったようになる。三浦春馬さんのような有名人でもそうなんだから、一般の人なんて、だれか思い出してくれるんでしょうか。
自分が死んで少ししたら、誰の記憶にも残らないんじゃないか…、と思ってしまいます。
みい太が若い時、同僚の先生が亡くなったことがありました。その方がくれた年賀状をまだとってあります。
少し前まで隣の席で冗談をいっていた先生が亡くなったことを実感をもって受け止められませんでした。みい太は今でもその方の棺に横たわるその方のお顔を鮮明に思い出します。
でも、数年経つと話題にも上らなくなる。
人の死ってものすごく重いことのはずなのに、現実は「そういえば死んじゃったよね~」くらいのドライな感じで過ぎ去ってしまう。
自分の祖父が亡くなった時もそうでした。親戚一同が集まって悲しみに暮れていたけど、何年かたったら、何もなかったことになる。近所づきあいも親戚づきあいも疎遠になって、何事もなかったよう。みい太が繊細すぎるだけなのか。
自分って人と感じ方が違うなあ、と思うことがたくさんあります・・・。